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wiki掲示板 wikiの掲示板です。 コメントテスト - コメントテスト 2015-08-27 17 47 35 ボタンにしるしを入れて投稿すると返信できます - 管理人 2015-08-27 18 09 21 名前
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1834.html
御神炎 鼻歌を歌いながらお姉さんは田んぼの畦道をのんびりと歩いている。 右手には風呂敷、左手には紙を持っていた。 「うーん、この辺のはずなんだけどなあ・・・・道間違えてるのかしら・・・?」 そう言いながらお姉さんは左手の紙・・・地図を見ながら歩く。 お姉さんは隣村の外れにある神社を探していた。 その神社はご利益があることで有名な所で、村長から御神符をもらってくるように頼まれたからだ。 「う~、やっぱりさっきの分かれ道を曲がらなくちゃいけなかったのかなぁ・・・・」 お姉さんは地図とにらめっこをしながら歩いているとむにゅっとした変なものを踏んだ感触がした。 あれ?っと思うと同時に悲鳴が聞こえてきた。 「ぴぎゃああぁぁぁぁ・・・・・!」 お姉さんは何かと思い足元を見るとゆっくりまりさが踏み潰されていた。 まりさは帽子ごと真ん中を踏まれ、口から餡子を出しながらぴくぴくと痙攣をしている。 「ちょっ、ちょっと大丈夫?」 お姉さんは慌てて足を上げてまりさの様子を見る。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・・ぼっ・・う・・・だ・・・だべぇ・・・・ゆっぐ・・・・じだ・・・っだ・・・・・・」 まりさはそう言うと痙攣が弱くなっていき永遠にゆっくりしてしまった。 お姉さんは悪いことしちゃったなあ・・・と思いながらまりさを道の真ん中から畦の方に寄せてやった。 そしてまりさの近くに落ちていた枇杷を添えた後、目を瞑って手を合わせる。 ごめんなさい。ゆっくり成仏していってねと祈ったあとに目を開けると目の前にゆっくりれいむがいた。 番だった子だったのかしら?とお姉さんは思い、声をかけようとするといきなりれいむがまりさに向かって叫びながら体当たりをし始めた。 「れいむがおそなえしたものをもっていくからこんなことになったんだよ!とうぜんのむくいだよ!とっととじごくにおちてね!!」 このれいむの言い方にお姉さんはビックリした。 お姉さんは恐る恐るれいむに声をかける。 「あの・・・?れいむ・・・?この子はあなたのだーりんじゃないの?」 お姉さんが尋ねるとれいむは鼻息の荒いままお姉さんの方に向いた 「ちがうよ!わるいことをするまりさがだーりんのわけないじゃない!わるいことしたからこんなむくいをうけたんだよっ!」 そう言いながられいむはぷくーっと膨れた。 お姉さんはれいむの剣幕に驚きつつ、どうしたのかと尋ねた。 話を聞くとこいういうことらしい。 れいむはいつも通っている神社に『明日もおいしいご飯が食べれますように』とお願いをする為、枇杷をお供えにいったらしい。 そしていつも通り賽銭箱の前に枇杷を置き、目を瞑ってお祈りをしているとスッとれいむの目の前を何かが通った気がした。 何かと思い目を開けると目の前にあった枇杷が無くなっていたのだ。 慌てて周りを見るとまりさが枇杷を咥えて逃げていくのが見えたのでれいむも必死に追いかけてきたのだという。 「なるほどねぇ・・・・。」 お姉さんは悪い子だったと聞くと少し罪の意識が薄れた気がした。 お供え物を取ったんだからしょうがない。罰が当たったのだろう。 そう思った時、はっと気づいた。 「ねえ、この辺に神社あるの?もしよかったら場所を教えてくれない?もちろんお礼もするわよ」 お姉さんはれいむに道案内をお願いした。 れいむはお礼と聞き、二つ返事でお姉さんを神社に案内してくれることになった。 「ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪まったりのひ~♪ゆ~ゆ~♪ゆゆ~ん♪」 お姉さんとれいむは歌を歌いながらゆっくりと歩いていくと遠くに神社の鳥居が見えてきた。 「おねえさん、ついたよー。」 れいむは鳥居の前までぴょんぴょん跳ねて行き、くるんとお姉さんの方に振り返る。 お姉さんはれいむにお礼を言い、お姉さんがお弁当に持ってきたおにぎり取り出し、竹の皮に包んでれいむにあげた。 れいむは枇杷とおにぎりを頭の上に乗せると喜んで神社の中に入って行った。 お姉さんも神社の中に入ると敷地内の光景に驚いた。 敷地の中に一つの群れがいるんじゃないかという位、たくさんゆっくりがいたのだ。 何事なのかと思って鳥居の下で呆けていると社務所から神主さんがやって来た。 「こんにちは。ああ、ここのゆっくり達ですね。うちは五穀豊穣と安産祈願ですからね。 多産で有名なゆっくりですし、境内を汚したり悪いことをしない限り駆除しないんですよ。 ところで今日はどうされたのですか?」 神主さんはにっこりと微笑みながらお姉さんに尋ねた。 呆けていたお姉さんは顔を赤らめ、しどろもどろになりながら御神符を授かりに来ましたと伝えて、 風呂敷の中の初穂料と村で取れた野菜を神主さんに渡した。 そうですか、ちょっと待ってくださいねと言って神主さんは本殿の中に入っていった。 お姉さんは神主さんが戻ってくるまでに参拝することにした。 参拝を終えた後、神社の敷地を見回すとゆっくりが特に固まっているところがあった。 分社の前だ。 驚くべきことにゆっくり達がちゃんと列を作って分社の前を並んでいるのだ。 よく見るとさっき道案内してくれたれいむも並んでいる。 先頭のほうを見ると丁度ゆっくりぱちゅりーが参拝をしようとしているところだった。 ぱちゅりーはお賽銭箱の前にいくつかのキノコをお供えすると二礼し、目を瞑って何かを祈っているようだ。 そしてそれが終わると一礼し、キノコを帽子の中にしまって石灯籠の近くまで跳ねていった。 お姉さんは興味深げに眺めていると神主さんが戻ってきた。 「お待たせしてすみません。こちらが御神札です」 そう言って神主さんはお姉さんに袋に入った御神札を渡す。 お姉さんは神主さんにお礼を言うと、目の前の分社について尋ねてみた。 「あの分社ってゆっくりに人気ありますよね?どんな神様が奉られているんですか?」 「ああ、あそこの分社はご祭神は判らないんですが、ご利益のある御神炎が奉られているんですよ。ちょっと覗いてみます?」 そう言って神主さんは分社の前に歩いていくのでお姉さんも付いて行った。 分社の前に立つと、中から青白い光が漏れている事に気づいた。 風に煽られた蝋燭の炎のように光が揺らめいている感じがする。 神主さんは懐から鍵を取り出し、分社の扉を開けた。 「こちらが御神炎ですよ」 そう言って神主さんはお姉さんに御神炎を見せた。 分社の中で御神炎の青白い炎が燃えていて、その炎の中にゆっくりれいむが居るのだ。 お姉さんは驚きながら観察をする。 御神炎に包まれたれいむは穏やかな表情をしながら目を瞑っていた。 「これ・・・?熱くないんですかね・・・?」 お姉さんは炎に包まれたれいむの顔見ながら神主さんに尋ねる。 「ええ、穏やかな表情をしているでしょう。大丈夫なんですよ。 この御神炎には特別な力がありまして、人間や良いゆっくりには熱さを感じないんです」 「はぁぁ・・・・」 お姉さんは感心した。 周りのゆっくり達も御神体の顔を見て「すごくゆっくりしたれいむだね」「いいゆっくりだよ」と感嘆の声をあげている。 お姉さんは感心しながら御神炎を眺めていると境内のほうでゆっくり達が言い争う声が聞こえた。 何かと思って神主さんと境内の方をみると2匹のゆっくりが何かを言い争っていた。 「何かあったみたいですね」 神主さんは2匹のゆっくりの元に向かう。お姉さんも興味津々な顔で後をついていく。 2匹のゆっくりはゆっくりちぇんとゆっくりありすだった。 「ちぇんのキノコをたべたでしょー。うそつかないであやまってほしいんだよー」 「ありすはしらないわよ!ほかのゆっくりにたべられちゃったんじゃないの?」 ちぇんが泣きそうになりながら問い詰めているが、ありすはそんなこと知らないわとそっぽを向いている。 「どうしたんだい?ちぇんのご飯を食べちゃった子がいるのかい?」 そんな光景を見た神主さんは2匹に尋ねる。 ちぇんは神主さんの足元に駆け寄って泣き出す。 一方ありすは神主さんを見ると妙にそわそわし始めた。 どう見ても挙動不審だ。 「すみませんがその2匹を見てていただけますか」 神主さんはお姉さんにそう言うと分社の方に歩いていった。 「あ、ありすはそろそろおうちにかえらなくちゃ・・・。い・・・、いとしいまりさが、ま・・・、まっているんだったわっ」 そう言ってこの場を離れようとするありすを見て、お姉さんは抱えてあげて逃げられないようにした。 「は、はなじでぇぇぇっ!ばりざがあでぃずをまっでいるのよぉぉぉ・・・・!」 そう言ってありすは暴れてお姉さんから逃げ出そうとするが、お姉さんの手から逃げられない。 「はぁぁぁなぁぁぁじぃぃでぇぇぇぇぇ・・・・!」 暴れるありすを抑えているうちに神主さんが帰ってきた。 戻ってきた神主さんは手にお札を持っていて、そのお札がメラメラと青い御神炎が燃えている。 「このお札の炎でどちらが嘘ついているか判るからね。ちぇん、ちょっとごめんね」 そう言って神主さんはちぇんを持ち上げてひっくり返し、ちぇんの底部に炎のついたお札を置いた。 ちぇんの底部で青い炎が燃えているがニコニコしている。 「なんかあたたかいんだよー」 そう言っているちぇんを見て神主さんは「ごめんね。ありがとう」と言ってちぇんを起こしてあげた。 そしてお姉さんから暴れるありすを受け取りひっくり返した。 「やっ、やっ、やべでぇぇぇ!ひっぐりがえざないでぇぇ!」 ありすをひっくり返すと焦げた痕が3ヵ所あった。 神主さんはその火傷の痕をみるとむっとした顔になり、ありすの底部にお札を置いた。 お札の炎が青から赤に変わったかと思うと底部からぶすぶすと煙があがり、ありすから大きな悲鳴があがった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛じゅぃぃぃぃいいい!あでぃずのあじがあぢゅぃぃぃぃぃ・・・!は、はやぐどがぢでぇぇぇぇ・・・!」 神主さんはお札をありすからどけるとお札の炎は元の青色に戻り、しばらくすると燃え尽きた。 「あじゅい゛ぃぃぃぃ・・・・!」 ありすはさらに悲鳴をあげている。 お姉さんがありすの底部をみると焦げ痕が3つから4つになっていた。 「ちぇん、ありすがやっぱり嘘をついててちぇんのキノコを食べたみたいだよ。後で代わりのご飯をあげるから境内で待っていてね」 神主さんはありすを持ち上げながらちぇんにそう言う。 ちぇんは「わかったよー」と言うと境内の方に跳ねていった。 「ありすを押さえて頂いてありがとうございます」 神主さんはお姉さんにお礼を言った。 お姉さんは抱えられて震えているありすを見ながらありすどうするのか尋ねる。 「この子はもう悪いことしてばかりなので特別室行きですねぇ・・・・」 神主さんはありすの口を手で塞ぎながらお姉さんにそう言った。 「あの、見学させてもらってもよろしいですか?」 お姉さんはどうなるのかちょっと興味を持ったので神主さんにお願いをする。 神主さんはちょっと困ったような顔をした後、特別ですよと言ってため息をついた。 神主さんは社務所の横の建物まで歩いていくと扉の前にあった金網の箱にありすを入れて蓋をする。 そして壁にかけてあった蝋燭立てをとると蝋燭に火を付けた。 箱に入ったありすをお姉さんが持ち上げて神主さんと一緒に建物の中に入る。 建物の中に入ると地下に下っていく階段があった。 「この先に特別室があるのですが・・・・そうですね。降りながら説明をしていきましょうか」 神主さんはそう言って階段を下って行く。お姉さんも神主さんに続いた。 神主さんは階段を下りながらお姉さんに説明をし始めた。 「まず分社にあった御神炎なのですが、あの炎は普通の燃料では燃えないんです。」 神主さんの説明を聞きながら下っていくと少し先に青い光が見えてきた。 「それではあの炎は何に燃えるかということになるのですが・・・実はゆっくりの欲なのです」 しばらく下っていくと階段の途中に壁に扉があった。 神主さんはここで立ち止まるとお姉さんに「中を覗いてみてください」と言う。 お姉さんは扉の窓から中を覗いてみると、分社にあった御神炎と同じように目を瞑ったゆっくり達が炎に包まれて青く燃えているのが見えた。 「この子達は分社の御神炎の予備みたいなものですね」 神主さんはそう言ってまた階段を下っていく。 「それでゆっくりがこの炎に包まれるとだんだん欲を吸い取られていくんですよ」 神主さんとお姉さんはさらに下ると一番底に着いたようで目の前に分厚そうな鉄の扉があった。 「でも欲が強いゆっくりがあの炎に包まれると炎の質が変わって勢いよく燃え上がってしまうんです」 そう言って神主さんが扉を開けるとゆっくり達の悲鳴が地下の中をこだました。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛・・・・・・。」 「あ゛づぃぃぃぃ・・・・・。ごべんなざいぃぃぃぃ・・・・。もうわるいことじまぜんんんん・・・・」 「だれがぁぁぁぁ、だずげでぇぇぇ・・・・。もういやだぁぁぁぁ」 部屋の中を覗くと金網の箱に入れられたゆっくりが赤い炎に包まれながら燃えていた。 髪の毛の先から黒くなっていき悲鳴を上げて箱の中を跳ねようとしているもの。 あんよから焦がされ、必死にもがいているもの。 金網に顔を押し付け、包まれた炎から逃げようとするもの。 黒焦げになって姿形では既に判別できないものなど、様々だ。 お姉さんはそのおぞましい光景に絶句し、ありすも今まで青かった顔を一層青くしながらだらだらとちーちーを漏らした。 神主さんはお姉さんからありすを受け取ると部屋のテーブルに箱を置いた。 そして箱からありすを取り出すとありすのカチューシャを外してお札を貼り始める。 お札を貼られながら、これからの自分の未来を知ったありすは泣きながら叫び始める。 「いやぁぁぁぁ、もやされてくるしむのはいやぁぁぁ!みにくくしんでいくなんてとかいはじゃないいぃぃぃぃ!」 がくがく震えるアリスを神主さんは無表情な顔で見ながらそっとありすに顔を近づけて囁く。 「大丈夫だよ。あの子達は死なないから。そこのまりさを見てごらん」 神主さんはありすを押さえながら、まりさが見えやすいように位置をずらす。 そこには黒焦げになった丸い物体があった。 まりさと判ったのは箱の上に帽子が乗せてあったからだ 「・・・ぁ゛・・・・ぁ゛・・ぁ゛・・・・・ぁ・・・・」 まりさらしき黒い物体が赤い炎に包まれながら呻いている。 その呻き声ももう止まるだろうと思ったそのとき、赤い炎が青い炎に変わる。 黒焦げだったまりさは青い炎に包まれた瞬間、黒焦げだった部分がじわじわと焼ける前の肌に戻っていく。 無表情だった顔にだんだんと赤みが戻ってくるとまりさは泣き叫び始めた。 「びゃああぁぁぁ・・・・っ!ぼう、ぼう、ばでぃざはあづいのやだぁぁぁ!ごろじでぇぇ・・・・!」 まりさは金網に顔を押し付ける。 顔に金網の跡がつくがそこから出られるわけでも死ねる訳でもない。 じわじわと元の姿に戻っていくと青い炎がまた赤く燃え盛りまりさを焦がし始めた。 「い・・・い・・・いやあああぁぁぁぁ!やべでぇぇぇ・・・・!」 「ほら、大丈夫だろう?」 そう言いながら神主さんはお札を貼っていき、ついにありすの目以外はお札で埋まってしまった。 ありすは滝のように涙を流していもがいている。 神主さんはありすを持ち上げ、他のゆっくりたちと同じように金網の箱に入れる。 金網の蓋を閉めた後に箱の上にありすのカチューシャを置いた。 「さて、これから君の体に張付いたお札に御神炎を着けるわけなんだけど、君はいい子だったかな? もし何かの間違いでここに連れてこられたんだったら君の体は青い炎に包まれて熱い思いをしないよ。 でも逆に欲深く、悪い子だと赤い炎に包まちゃうからね」 神主さんは持っているお札を近くの燃えているゆっくりに近付け炎を移す。 ありすはその炎を見ながら目を大きく開き、もがもがと言いながらぶるぶる震えている。 「それじゃゆっくりしていってね」 そう言って神主さんはありすのお札に炎を移した。 青い炎は瞬く間に赤い炎に変わり、ありすを一瞬のうちに火達磨にした。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・、あ゛づぃぃぃぃ・・・!あ゛でぃずのうづくしいがみがぁぁぁ!はだがぁぁぁ・・・・・!い゛やぁぁぁぁ・・・・!」 口を塞いでいたお札が燃えたのだろう。ありすの悲鳴が一際高く特別室に響いた。 お姉さんと神主さんは社務所に戻っていた。 神主さんは縁側で青ざめているお姉さんにお茶と羊羹を出した。 お姉さんはお茶を啜ると少し落ち着いたようだ。 「すみません。やはり刺激が強かったようですね」 そう言って神主さんはお姉さんに謝り、お姉さんの隣に座った。 「あの子達はどうなるんですか?ずっと御神炎に燃やされたままになるんですか?」 お姉さんはまだ少し青い顔で神主さんに尋ねる。 「いいえ、ずっとこの神社にいるわけではありませんよ。 そうだ、ちょっと分社のほうに行ってみませんか?」 そう言ってお姉さんを分社に誘う。 「さて、多分そろそろだと思うんですが・・・・」 神主さんは分社の扉を開ける。 青い炎に包まれたれいむ。よく見るとうっすらと目を開けている。 そのままじっと見ていると段々まぶたが上がっていき、完全に開いた瞬間炎が消えた。 「ゆっくりしていってね。れいむといっしょにゆっくりしようよ!」 れいむは神主さんをみつけると目をキラキラ輝かせながら、神主さんの腕の中に飛び込む。 「こんにちは。れいむのおかげでゆっくりしているよ」 神主さんがそう言って撫でてあげるとれいむは嬉しそうな顔をした。 お姉さんもその笑顔に惹かれれいむを撫でてあげる。 「さて、れいむ。そろそろ君達の世界に戻らなくちゃいけないよ」 神主さんは高い高いをするように持ち上げてあげるとれいむは「わかったよ!」といって浮かび始めた。 そして淡い光とともにお姉さんたちの前からふっと消えた。 「どこに行ってしまったんですか?」 お姉さんは神主さんに尋ねる。 「あの子はたった一つの欲しか無くなってしまったんで、ゆっくり達が元々いた世界に戻っていったんですよ。 最初こちらの世界に来たゆっくりは他のものをゆっくりさせたいという気持ちだけだったんですけどね。 それがこちらの世界のものに惹かれて留まっているうちに欲にまみれて元の世界に戻れなくなってしまったんです。 でもこれであの子も元の世界に戻れた。きっとまたこちらにひょっこり現れて色々なものを癒しに来てくれますよ」 神主さんはれいむが消えた空を見上げた。 (おまけ) お姉さんが帰った後、神主さんは境内に歩いていった。 境内にはちぇんが待っていた。 「やぁ、待たせちゃったね。ごめんね」 待たせていたちぇんに声をかける 「いいんだよー。ぜんぜんだいじょうぶだよー」 ちぇんは嬉しそうに神主さんの足元に駆け寄る。 神主さんはちぇんを抱えて社務所の縁側に歩いていった。 縁側の前には七輪が置いてあった。 神主さんはちぇんを縁側に置くと社務所の奥に入って輪切りにしたタマネギとスライスしたニンジンを持ってきた。 七輪の網の上に持ってきたタマネギとニンジン置くとじっくりと焦げないように焼いていく。 「いいにおいなんだよー。おいしそうなんだよー」 そう言ってちぇんはよだれを垂らしている。 神主さんは焼けたものから皿に置いてあげるとちぇんはハフハフしながら食べている。 ちぇんを見ながら神主さんも焼けたタマネギを肴にお酒を飲み始めた。 今日も一匹送れたなあと思いながら神主さんは夕焼けを眺めた後、ふとちぇんを眺める。 目の前にいる子は良いことも悪いこともあるが慎ましやかに暮らす顕世の普通のゆっくりだ。 一方元の世界に戻れたれいむは多分ゆっくりの中でも有頂天の存在だろう。 だがまた欲に負けてしまえばまた奈落の底に落ちることになるのだ。 神主さんは両方のことを思いながら呟く。 「どっちが幸せなんだろうなあ・・・」 そんなことを思いながら神主さんは杯を重ねた。 (おわり) 豊作の話と火の話でリンクさせようとしたのですがどうにもならず、挫折して別の話にしてしまいました。 あとオチがもう少しうまく付けられればよかったのに付けられませんでしたorz 書いたもの。 ゆっくりいじめ系2468 豊作祈願 ゆっくりいじめ系2502 ゆっくり玉
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『こんなはずじゃなかった』 初投稿です 後半に虐待要素ありです 俺設定?かもしれません それじゃあゆっくりみていってね! 実ゆっくりは、実になってからわずか4時間で自我が生まれる (ゆ!れいみゅはれいみゅだね!) (はやきゅうみゃれちゃいよ・・・) 実れいむは真っ暗な孤独の中きを紛らわすために 歌っていた・・・・・ (ゆ~♪ゆんゆん~♪ゆっきゅりちちぇいっちぇねえ~♪) (・・・・・おしょとはどんにゃのかな・・) 生まれてきたら何をしよう おかあーさんに挨拶して おとーさんとおかーさんにすりすりして いっぱいあそんでもらって いもうとはいるかな? もしかして一番おねーちゃんだったりして? そう、幸せそうに考えていると 何かが実れいむの中に入ってきた (ゆっ??ゆんやあああああ!!!) 頭に何かが流れてくるのが止まった そう、この『何か』とは母の記憶であった というか餡子であった 植物型の妊娠ではこうやって母から直接 栄養が入ってくるのだ (ゆう?おかーしゃんはせかいでいちばんえらいにょ?) (じゃあれいみゅはおひめしゃま?) 3時間後また母の記憶が入った餡子が やってくる (ゆう?!ゆんやあああああ!!!) (・・・・・・・・) (にゃに!?このにんげんしゃん!?・・ゆぷぷおかーしゃん?(まだ判定してない)のごはんさん おとしておきょらりぇてりゅよ!ばきゃだにぇ!) (ゆう?ゆきゃきゃ!!にんげんしゃんおかーさん?にちーちかけりゃれてりゅね、おお ぶじゃま ぶじゃま) 生まれたらおかーさんとおとーさんに挨拶して すりすりして そして、あの糞奴隷にいっぱいぷくーしてやる ゆふふ・・怖がる糞奴隷の顔が思い上がるよ そしてー実ゆっくりが生まれてくる日が来た ブラブラ・・・ブチン!! (ゆっ!れいみゅうみゃれりゅにょ?) ポトン!スタ!華麗に着地(笑) そして 「おかーしゃん!おとーしゃん!ゆっくちちちぇいっちぇね! しょしてくしょどりぇいはあみゃみゃもってきょい!!」 ・・・・・・・・・空気が凍る どうして?なんで? おかーさんはゆっくりしていって!って言ってくれないの? 「おい糞饅頭お前の子供どうやら下種のようだ虐めがいがあるぜ」 その言葉ともに母れいむが 「やべでぐだざいいいい!!!あ``がじゃんばやべでぐだざいいい!!!!」 「おかーしゃん?どうちたの?おとーしゃんは?いもーちょは?」 「おいクソチビ饅頭後ろ見てみな」 赤れいむはうしろを向いた そこには餡子が4つあった なんだあまあまさんだ もっと近くで見てみよう そしてむーしゃむーしゃしよう・・・・ゆ? ナニカコレミタコトアルゾ コレッテオトーサンノボウシ? ジャアコゥチハ?・・・・・ 「ゆ!ゆ!ゆんぎゃ嗚呼あああああああああ!!!!!!!!!」 「どうちてどうちてどうちて!?!?!?!?!?!??!」 「どうちてえ!?にんげんはれいみゅたちのどりぇいじゃないの?」 「どうちてええ!!!「お前何言ってんの?」ゆーーー?」 「だっちぇにんげんはおかーしゃのがはんさんおとちておきょられて ちーちーかきぇりゃれて・・・」 沈黙・・それを破ったのは 「どうぼじであがぢゃんがぞれぼおおおお?????!?_?!?!」 「ははーんわかったぜ、お前が思ってるソレは お前の母の勝手な妄想だろ」 そう、あれは母れいむが人間が虐められてるときにひそかに思っていた ただの『妄想』であった 「さあ、いじめっぞ最初はまむまむ焼きでも・・いやーあんよ焼きでも」 「やべでぐだざい!!やべでくだざい!!れいむがどうなっでぼいいがらああ!!!」 赤れいむが浮く 「湯ぎゃあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!あぢゅういいいい1!!!」 「まむまむはあったかいか?ヒャッハ!!!!」 コンナハズジャナカッタ 作:茄子 あとがき 1回目の投稿ですぐだぐだですいません
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しあわせ補足 1KB 考証 小ネタ 人間なし 独自設定 しあわせ補足 【注意】 「ふたば系ゆっくりいじめ 1039 しあわせ」の補足説明です 完全に蛇足ですし「ふたば系ゆっくりいじめ 1039 しあわせ」を読まないと、自分にも意味がわかりません。 ※ゆっくりの知能が高いように見えますが、おちついて行動だけを見てください。 【まりさ親子の軌跡】 00.親子三匹、沈んだ様子で【白昼の歩道】を移動。 抵抗せずに捕獲される(子供も逃がさない)親まりさ右目喪失。 01.ケージの中 [ 食事が与えられて、それが甘ければ『おちびちゃん』] ⇒味覚知識:子ゆっくり≪あまあま≫ [ ある時から、まるでゆっくりできた記憶がない。] 02.赤まりさ虐待 [ 昨夜叫びすぎて喉が壊れたらしい]参考:虐待される赤ゆっくりのテンプレート ⇒『みゃみゃたすけちぇ』『ゆっくちちちゃい』『じねぇぇぇぇぇ!!』喉が枯れそうなのはどれか 03.親子再会、親まりさ実子を捕食 [ 辛かっただろう、苦しかっただろう]テンプレート該当 [ 自分の名前呼んだのだろうか、助けを求めたのだろうか。]テンプレート該当 親まりさ:子まりさに与えるえさを知っていながら残さない。 [ そこら辺に転がっていた、自分の右目でも与えればいい、当面はそれで持つハズだ。] 子ゆの食事量:参考、食べざかり。 [ それが『にんげんさん』を、堪らなく悦ばせるとわかっていて、それでも口にせずにはいられない。] ⇒テンプレート「 どぼじでこんなごどずるのお゛お゛お゛お゛お゛おおおおおおおおおっ!!」 結果:娘が一匹生き残り、出産に耐えるまで成長。 (相手不明の)赤ゆっくりを出産し、ケージで飼われるも、最終的に処分。 ※まだピンと来ないなら、ゆっくりの性能を最低に設定して読み返してください。 ご指摘を受けたロジックと言うほどの物は無いですが ちょっと親まりさを見る目が変わるかもしれません。 カテゴリの中に【自業自得】が含まれています。 【おわり】 最近ゆっくりを、ちょっとかいかぶっていませんか? by古本屋 古本屋の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 親まりさがでいぶみたいな奴だったって事か、奴隷扱いの番いが死んで子供食って…な感じの -- 2013-12-25 02 59 47 ごちゃごちゃ親まりさの心情っぽいものが書いてあって惑わされるけど、 それを省いてしまえばただのいつものテンプレ飼いゆっくり要求話ってことじゃないの? 1.あまあま&飼い要求 2.赤まりさを自分の身代わりに差し出す 3.あまあまを独り占め 4.親虐待死、子まりさだけ残して虐待 かと -- 2011-07-06 22 48 26 00から判断して、飼いゆっくりになろうとしたゲスの話だろ ぺろぺろなめるシーンで子ゆっくりの目を食べていて、だからその後人間が爆笑している -- 2011-06-06 00 07 38 00 →わからん 01 →子ゆっくりがあまあまだと知っている=子ゆっくりを食べたことがある 02 →三つ目の叫びが喉がかれる=死ねが口から出やすい=ゲス資質? 03 →おそろいの“ぼうし”=おちびちゃんはみんな“まりさ”=まりさ同士のすっきり⇒相手は?⇒おちびちゃん ちょっと判断材料が少ないかな? -- 2010-11-18 22 10 43 餡庫でフルボッコにされてたな -- 2010-09-09 00 26 17 叙述トリックさんだったのぜ? 餡子脳にはわからないのぜ -- 2010-07-04 15 37 51 分かんないけど、親まりさが子まりさを孕ませていたということ? -- 2010-06-28 07 45 18
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「ふたば系ゆっくりいじめ 393 体/コメントログ」 さすが、森賢クオリティ -- 2010-06-21 13 34 29 けんじゃ(笑) おお、すごいすごい -- 2010-06-22 00 53 22 しっかりミスリードされたよ!無能な賢者(笑)はさっさと滅んでね! -- 2010-07-19 19 39 08 うめえwww -- 2011-06-04 06 21 33 なるほどなーw -- 2011-10-08 23 00 36 胴無し人間怖い -- 2016-01-21 19 28 20
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とある人間の家、ちゃぶ台の上に置かれた透明の箱に ゆっくりまりさがふてぶてしい顔で閉じ込められていた。 正面には家の主であろう人間がまりさを見つめて座る。 「さっさとまりさをここからだしてね!ゆっくりできないひとはさっさとしんでね!」 言いながら抵抗を試みるが、少しきついくらいの箱に押し込められたまりさは 跳ねる事も、頬を膨らませる事も、顔の向きを変えることすら出来ない。 「そうは言うけどねまりさ、勝手に人の家に入って暴れたゆっくりには お仕置きしないといけないんだよ」 「なにいってるの?ここはまりさのうちだよ?ばかなの?しぬの?」 このまりさは勝手に家に上がりこんで自分の家宣言をしてから、 目の前の人間に捕らえられてもう1日は経っていた。 テンプレート通りの返答が帰してはいるが、 既にここが人間の家だと言う事はわかっている。 実際、自分の家宣言をしたゆっくりをちょっと痛めつけたら、 「ごべんだざいぃぃ!ここはまりざのうちじゃだいでずぅぅ!」 と泣いて謝ったと言う事例が何件もあるそうだ。 だが「自分の我侭を押し通す事=ゆっくり」であるゆっくりにとって、 自分の間違いを認めるのは強い抵抗がある事だった。 「まりさはおなかがすいたよ、さっさとごはんをもってきてね!」 自分を箱の中に閉じ込めた目の前の人間に、傲慢な態度をとるまりさ。 その様子に呆れながらも、人間は透明な箱の蓋を開けた。 蓋に押し付けられていた帽子がびょん、と元の高さに戻る。 「ゆ?だしてくれるの?まりさをだしたらごはんをもってきてね、 それからまりさをとじこめたことをゆっくりあやまってね!」 自分を出してくれるのだと安心しきった笑みをこぼそうとするが、 顔面が壁に押し付けられるほどきつめの箱に入っているので ゆがんだ表情は笑いを誘っているようにしか見えない。 そんな馬鹿面を引っ張り出し、帽子を取り上げてちゃぶ台の上に押さえつけてやる。 饅頭の頭に手がめりこみ、箱に合わせて四角くなっていた体が ぐにっと楕円形に歪められた。 「ゆぐっ!やめてね!さっさとてをはなしてね!」 と叫ぶまりさを横向きにし、ちゃぶ台の下から取り出した包丁で 前後の丁度中間の位置で2つに切り分ける。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 餡子に直に刃を入れられ、体の上から下まで突き抜ける痛みに まりさは叫びだした。眼球はこぼれ落ちるのではないかと言うほど飛び出し、 切断面と口からはどろりとした餡子が流れ出る。 このままでは餡子を出しすぎて絶命してしまうので、 2つに切り分けた頭部それぞれを、切断面を上にするように倒す。 なみなみと餡子を入れたボウルが2つ並んでいるかのようになると 前面だったものは自分の重さで顔面をちゃぶ台に押し付けられ、 「ゆぐぅぅぅっ!ゆぐぐぅぅ!」 と今だ続く激しい痛みに嗚咽を漏らす。 顔がつぶれ苦しいのか起き上がろうとするが、足にあたる底面ごと半分になった体では うまく起き上がる事ができず、ゆらゆらと揺れるだけに留まる。 背面だったものは細かくビクッビクッと痙攣するだけである。 前面と背面がちょうど半分になるように包丁を入れたので、 どちらのボウルにも餡子は5割ずつ。ゆっくりが思考能力を失うのは 餡子が全体の5分の2になったあたりらしいので、まりさはぎりぎりの量で 思考を許され、苦痛から逃げる事が出来ないでいる。 人間は2つに分かれたまりさが、どちらも死んでいない事を確認すると 今度はちゃぶ台のしたからオレンジジュースの入った水差しを取り出し それぞれのボウルに注ぎ始めた。 「ゆ゛ぎゃぁぁぁっ!?ぎぃぃぃぃ!」 むき出しになった餡子に勢い良くジュースが落ち、鋭い痛みがまりさを襲う。 だが神経にさわるような悲鳴とは裏腹に、前面、背面とも再生能力が上がり 元々は1つだった半身それぞれが1匹のゆっくりになる様に再生してゆく。 まるで酸をかけて溶ける饅頭のビデオを逆回しで見ているかのような光景である。 前面だった体は綺麗な金髪のロングヘアーがするすると伸び、 背面だった体は大きな口とゼラチン質の眼が復活する。 完全な体になった2匹のまりさはぐるんと起き上がった。 「「ゆふーっ!ゆふーっ!ゆふー……」」 先ほどまで前面だった『前まりさ』はずっと悲鳴を上げ続けて居た為 涙を流しながら息を整えようとするのだが、最後に顔面が修復された『後まりさ』も なぜか同じように息を荒くし涙を流し始めた。 半分となった背面側の餡子にも記憶や苦痛がしっかりと残っていたのだろうか。 やがて呼吸が整いだすと、2匹のまりさは口を揃えて苦情を言い出した。 「「なんでこんなことするのぉぉぉ!」」 「ゆっくりできないひとはさっさとしね!」 「まりさのいうとおりだよ!ゆっくりしないでしんでね!」 同じ顔をした饅頭が横に並んで、涙目になりながら訴えてくる様子が微笑ましい。 そんな2匹の前に、先ほど取り上げておいた帽子を置いて見せてやる。 「ゆっ!まりさのおぼうしさっさとかえしてね!」 「ぼうしがないとゆっくりできないよ!」 と2匹それぞれが1つの帽子に向かって跳ね、お互いの側面に勢い良くぶつかると 弾力のある体にぼよんと跳ね返されて、お互いに足を向け合うような形で転がった。 「ゆべっ!?なんでぶつかってくるのぉぉ!?これはまりさのおぼうしだよ!」 「なにいってるの?これはまりさのぼうしでしょ!ゆっくりうそつかないでね!」 2匹ともこれは自分の帽子だと引こうとしないが、同じ餡子から再生した 同一人物なのでどちらも間違ってはいない。 「どっちのまりさも、これが自分の帽子で間違いないのかな?」 「ゆっ、そうだよ!これはまりさのぼうしだよ!」 「ちがうよ、このぼうしはまりさのものだよ!」 「そうか…それじゃどちらかのまりさが、嘘をついている偽者と言う事になるな」 「「ゆっ!?!?」」 どちらも本物であるが、ゆっくりに説明してもわかるまい。 「まりさがほんものだよ!うそつきのまりさはどっかいってね!」 「ほんもののまりさはまりさだよ!なんでうそつくのぉぉ!?」 1人称、2人称ともに『まりさ』なのでわかりにくいが、 「私が本物でお前が偽者ぜ!ほんとぜ!」と言い合っている。 傲慢で短気なまりさ種なら大抵「うそつきなまりさはさっさとしね!」と 暴力で解決しようとするものだが、同じ餡子から再生し自分と寸分も違いの無い相手に どこか戸惑いを感じてもいるようだった。 もしかしたら、このまりさもまりさなのかも─── 「どっちが本物かはわからないけど、本物だったら偽者なんかには負けないよね」 「ゆ!?そ、そうだね!ほんもののまりさはとてもつよいんだから、 にせものにまけたりしないよ」 「それじゃ、戦って勝った方がこの帽子を貰うのはどうかな?」 「「…」」 2匹とも黙ってしまう。我侭で自分本位なゆっくりも家族や愛人に情を感じたり、 自分と同じ種、れいむ種同士やまりさ種同士の間で連帯感や信頼感を感じる。 お互い明確にはわかっていないかも知れないが、同じ種どころか同一人物であれば 本能的に争いたくない気持ちが湧いているのかもしれない。 このまりさはまりさとすごくにている。 このまりさとなら、とてもゆっくりできるきがする。 このまりさとなかよくしたい、このまりさといっしょにゆっくりしたい。 でも、ぼうしがなくちゃゆっくりできないし、ぼうしはひとつしかない… 「ゆ、ゆうっ!これはまりさのぼうしだからねっ!」 「ゆ゛っ!?」 先に動いたのは『前まりさ』だった。大きく跳ね『後まりさ』の頭部に 自分の腹部、顎の部分をぶつけようと飛び掛っていく。 「や、やめてねっ!」 このままでは同じサイズのゆっくりに押しつぶされて、そのまま何度も 踏みつけられてしまう。体格差もないのに先制攻撃をうけては、 体制を持ち直すことも出来ずに一方的にやられるのは目に見えていた。 『後まりさ』はタイミングを計って、ぽよんと垂直に飛び上がり 自分の真下に落ちてくる『前まりさ』を時間差で押しつぶそうとする。 「ゆべべっ!」 だが、急に『後まりさ』に避けられて、角度を誤って顔面から落ちた 『前まりさ』は前方への跳躍の勢いを殺す事が出来ず、でんぐり返しの要領で 前方へころんと1回転した。 「ゆゆっ!?どこにいったの!?」 まりさがきえた!?と『後まりさ』は驚愕した。『前まりさ』が消えた落下地点に 底面を叩き付けるように落ち、ぼいんと音を立てて1バウンドする。 バウンドして自由に動けない時間も惜しいと、空中で体を左右にゆすって 『前まりさ』を探すが一向に見つからない。 当の『前まりさ』は『後まりさ』の下をくぐって背面に回っているのだから。 「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁん!まりざのおがおがぁぁぁ!」 『後まりさ』が自分を見失っている今こそが、『前まりさ』にとって 絶好のチャンスなのだが、顔面から落下した痛みに泣き出してしまった。 前方への跳躍+でんぐり返しによって、既にちゃぶ台の端まで到達している。 目の前に広がる段差は高いものではないが、痛みに悶えるゆっくりは ちゃぶ台から降りて逃げ出そうとするよりも大声で泣き叫ぶ事を選んでいた。 「ゆっ!うしろにいたんだね!」 『前まりさ』の泣き声に気付いた『後まりさ』が振り向くと、 自分に背中を向けてちゃぶ台の端で泣き叫ぶ『前まりさ』の金髪が見えた。 泣く事に必死で『後まりさ』が近づく事にも気付く様子が無い。 『後まりさ』は勝利を確信した。 「まりさのために、にせものさんはしんでね!!」 黙って襲えばいいのに大声で宣言して突進する。 さすがに声に気付いた『前まりさ』が振り向くと、眼前に『後まりさ』が迫っていた。 もう横に飛んでも上に跳んでも避けられる距離ではない。 進退窮まった『前まりさ』は、突進してくる『後まりさ』に向かって小さく跳躍し、 『後まりさ』がぶつけようとしてきたその額に歯を突き立てた。 開けた口に、勝手に『後まりさ』が突っ込んで来たと言うべきかもしれない。 「がっっっ!?」 「ゆ゛も゛っ」 突進の勢いは死なず、額と口がくっついたままの状態でちゃぶ台から落下し、 『前まりさ』が後頭部から畳に激突すると、口から『後まりさ』がすっぽ抜ける。 『後まりさ』の視界は上下逆さまになっていた。 目の前に広がる畳の上にはこちらに頭を向けて倒れる『前まりさ』がいて、 自分はそこから急激に遠ざかっていた。 奇妙な浮遊感を感じ、ふと背中に空気の壁のようなものを感じた瞬間、 「ゆぐっ!!」と断末魔を上げ、べしゃっと壁にたたき付けられた。 背中から放射状に餡子が飛び散り、苦痛に顔を歪めきる間もなかったのか 少し眉をしかめたような顔で壁に張り付いていた。 「ひゅーっ、ひゅーっ、ひゅーっ」 訳)ふーっ、ふーっ、ふーっ ともえ投げと言うにはあまりにも不恰好で、投げ飛ばした方のまりさも 肩で息をするように荒く呼吸をしており、眼の端からは涙の筋が見える。 『後まりさ』に突き立てた飴細工の歯は、勢い良くすっぽ抜ける饅頭の重みに耐えられず 今も壁にはりついた顔の額の部分に数本が刺さっている。 天井を向いて呼吸を整えているまりさに見えるよう、ちゃぶ台の上にあった帽子を 持ってひらひらと揺らしてやる。 そう言えば自分はこの帽子の為に戦っていたのだ。 「ひゅ、まりひゃのびょうひ、かえひへへ…」 訳)ゆ、まりさのぼうし、かえしてね… 何本もの前歯がごっそり無くなったまりさが、ゆっくりとした動きで起き上がる。 2匹でもつれあって落ちはしたが、畳が衝撃を吸収したのか 餡子が飛び散るような破損は無い。それでも満足には動けないようだ。 そのまままりさを誘導するように、帽子をひらひらさせたまま距離を離す。 「ひゃにひへふほ?はっはとかえひへへ」 訳)なにしてるの?さっさとかえしてね 跳ねるのがつらいのか、最後の方はずりずりと這うようにして押入れの前に到着する。 そこで人間は屈み、まりさは距離が近くなった帽子を見上げてぼよんぽよんと 極めて小さく跳ねる。だらしなく口をあけ、餌を待つ雛鳥のようだ。 「本物のまりさなら帽子を返してあげたいんだけど」 「ひゅ?まりははほんももだよ」 「でもね、まだまだこんなに居るんだ」 と言って押入れを開ける。その中を見たまりさは言葉を失って固まってしまった。 まりさがいっぱいいる。 まりさとおなじまりさがいっぱいいる。 押入れの下の段、防音性の広い透明ケースに、帽子の無いまりさが6匹見える。 奥の方は暗くて見えないが、何かがいるような気配を感じる。 その帽子の無いまりさ達は、人間にはただそっくりなだけに見えるが、 まりさの本能が全員同じ、同一人物である事を悟っていた。 混乱したまりさの餡子に、忘れていた記憶が蘇っていく。 人間の家に侵入して、現れた人間にあっけなく捕まって、 必死に抵抗したのに箱に閉じ込められて、 部屋から出た人間がジュースの入った器と包丁を手に戻ってきて… 「ひゅびゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 訳)ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 思い出した事にまりさは絶叫した。 何度も真っ二つにされ、何度も再生させられ、そんな苦しみを繰り返すうちに 気を失って、そのときに辛い記憶も消し去っていたのだ。 目の前に居る帽子の無いまりさ達は、昨日自分の半身から再生した自分だ。 びゃあびゃあと泣き喚くまりさの頭を掴むと、押入れから透明ケースを引き出す。 見えなかった部分まで光があたり、中にいるそっくりなまりさ達が 眩しそうに眼を細める。その数は9匹だった。 透明ケースの蓋を開けると、中に居るまりさ達がぎゃあぎゃあと騒ぐ。 「さっさとここからだしてね!」 「ゆっくりできないひとはゆっくりしないでしね!」 「おなかがすいたからおいしいおかしをもってきてね!」 「ぼうしがないとゆっくりできないよ!ゆっくりおぼうしかえしてね!」 「そうだよ、それはまりさのぼうしだからかえしてね!」 「ゆ?あれはまりさのぼうしだよ?ばかなの?」 透明ケースからも人間が持っている帽子が見え、 このまりさ達もこの帽子が自分のものだと主張を始める。 ケースの中に歯の折れたまりさをそっと置いてあげると、 人間はまたまりさ達に教えてあげるのだった。 「帽子は一つしかないよ、みんながこの帽子を自分の物だと言うなら、 この帽子の本当の持ち主以外は偽者のまりさなんじゃないかな?」 9匹のまりさ達にざわめきが起きる。この9匹は昨日のうちに餡子から再生し、 食事も与えずに透明ケースに放置したので、空腹やストレスを感じている。 これ以上人間が誘導しなくても、他のゆっくりを倒して本物にならなくてはいけないと 理解したようだ。9匹の視線は、自然と満身創痍で震える新参者に向けられた。 自分とそっくりなまりさ達がにやにやとこちらを見つめ、 じりじりと近寄ってくる。自分自身に殺されてしまう。 相手が自分と同じだと気付いていない自分に。 「ひゃめへまりひゃ、まりひゃはまりひゃびゃひょぉぉぉ──!」 訳)やめてまりさ、まりさはまりさだよぉぉ──! おわり。 その他の作品。 ゆっくりいじめ系791 ゆっくりと瓶 (fuku2335.txt) ゆっくりいじめ系813 赤ちゃんのお帽子 (fuku2368.txt) ゆっくりいじめ系822 ドスの中身 (fuku2386.txt) お帽子の人? このSSに感想を付ける
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※救われるゆっくりが出てきます ※東方キャラが出てきます ※幻想郷設定です ※れみりゃ・ふらんは胴無しです ※普段書かれないゆっくりが出てきます ※以上の事が大丈夫でない方は閲覧を控えた方がストレスがマッハにならなくて済みます 決断 春。 この山では冬を越した群のゆっくり達が思い思いに過ごしていた。 寒かった冬を皆で乗り切ったのだろう、その殆どが幸せな顔に満ちている。 日向でゆっくりするもの、大きく深呼吸するもの、元気よく飛び跳ねるもの・・・ それだけこの季節が待ち遠しかったのだろう。 そんな中、ひときわ大きな巣からどっしりした大きいまりさ―この群のドスが姿を現した。 「みんな、どすはしばらくここをるすにするね」 巣から出るや開口一番、群のゆっくりにそう告げたのだ。 ドスの話はこうである。 一部のゆっくりを連れて山に登る、というものである。 それも選んだものは群の多くがゆっくりしていないと日頃感じていたゆっくりである。 口五月蝿いぱちゅりー、やたらと何かを地面に埋めたがるゆうか、他のゆっくりをいじめることひめ。 すっきりしたくないとわめくれいむ、上からみんなをゆっくりさせないきすめ、何故か近くに住み着いたれみりゃとふらん。 いなかものなありす、ゆうかが何か埋めるのを手伝っていたまりさなどなど… それら全てをどすは連れて行くという。 きっと群から追放するんだと、群のゆっくり達は喜んだ。 大勢が大賛成したので、どすは選んだゆっくりを連れて群から離れて深い森の中へ消えていった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 結局、ドスは帰ってくることは無かった。 春の内はドスの帰りを待っていた群のゆっくりだが夏になるとすっかり存在を忘れていた。 秋に多くの食料とたっぷりのすっきりと、いい事づくめで過ごしていたこの群。 沢山の子供を抱えた所、山では食べ物が賄えなくなってしまったのだ。 「このままじゃふゆをこせないよ」 「そうだ!おやさいをとりにいこうよ」 「おやさいはにんげんがひとりじめしてるんだぜ、まりさたちとかわいいあかちゃんのためにたべられるべきだぜ」 「れいむのかわいいあかちゃんをみたらきっとゆっくりかんどうしてふゆをこせるぶんのたべものをくれるね!」 ゆっくりたちにも人間の話は耳に入っていた。 しかも沢山の食べ物があり、それを独り占めしているという噂付きだ。 勿論、過去にその噂を信じた強欲なゆっくりが人里に下りることもあったが、大抵一人なので返り討ちに遭ってしまうのが常だった。 今回は違う。 群のゆっくり全員が生き残るかどうかの選択なのだ。 「みんなでゆっくりするためにおやさいをひとりじめするにんげんをおいだしてさいこうのゆっくりぷれいすをてにいれよう!」 この群の思いは一つになり、そして決断した。 人里へ行こう、と。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「やったね!」 「ようやくゆうかのねがいがかなったよ!」 「むきゅ、くろうしたかいがあったわ」 そこは柵に覆われた、沢山の野菜が育っている畑があった。 何匹かのゆっくりが喜びの声を上げているのをみて山から下りたゆっくり達は思った。 彼らがその場所を人間から奪い取ったと。 「どうやらさきをこされたみたいだぜ」 「だいじょうぶだよ!おなじゆっくりだからきっとゆっくりさせてくれるよ」 「そうだね!それじゃみんなあいさつしようよ!」 もっとも、一緒にゆっくり出来なければおうち宣言をして追い出せばいい。 そんなポジティブ思考のまま山のゆっくり達は挨拶することにした。 「「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」」 辺りに響く五月蝿い位の声。 その数ゆうに100は越えるだろうか。 その声を聞くなり走り去っていく柵の中のゆっくり。 「きっとおどろいただけなんだよ!」 「すぐにあつまってれいむたちをいれてくれるよ!」 きっと歓迎会の準備でもしているのだろう。 そう考えた群のゆっくりは暫くその場で待っている事にした。 暫くして、大きい体のゆっくり―ドスが現れる。 「「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」」 もう一度皆で返事をする。 ドスは一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐに大量の群と対峙する。 「ここになにしにきたの?」 「どすはにんげんがひとりじめしているおやさいのはえてくるゆっくりぷれいすをてにいれたんだね!」 「まりさたちもゆっくりさせてね!」 「いっぱいおやさいたべさせてね!」 「どすがいればあんしんしてふゆをこせるね!」 見事なまでにあれこれと要求をする山のゆっくり達。 はぁ、と溜息を付く目の前のドス。 「わるいけどここはゆっくりぷれいすじゃないよ、それにまりさはどすじゃないよ」 「ゆゆ?なにいってるの?こんなにすてきなばしょがゆっくりぷれいすじゃないはずないでしょ?ばかなの?」 「これはゆっくりがたべるおやさいじゃないんだよ、それにまりさたちはむれなんてつくってないよ」 「それじゃあのゆっくりしてるゆっくりたちはなんなの?どすはみんなをゆっくりさせるためにいるんでしょ?」 「まりさたちは”おんぎ”をかんじているんだよ、そのためにいっしょうけんめいはたらいてせいこうしたからやっとゆっくりできるんだよ」 「おんぎ?なにそれ?そんなものなくてもゆっくりできるでしょ?」 「ゆっくりするためにはいきていかないといけないんだよ、いきていくためにはしんだらいけないんだよ」 「そんなのとーぜんだよ!だからかわいいれいむたちにおやさいちょうだいね」 「いきるためのしゅだんがそれしかおもいつかないんだね、これいじょうはむだだってわかったよ」 「むだなはずないよ!」 ドス―もとい大きいまりさと山のゆっくりは暫く口論を繰り返した。 しかし大まりさと山のゆっくりの認識は大きく違い、結論は中々出なかった。 いや、この大まりさが敢えてそうしていたのかもしれない。 その畑の奥で、一筋の煙が上がっていたのを、山のゆっくりの1匹たりとも気付く事が無かったのだから。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「お、今回は結構多く来たのか」 「こりゃ狼煙を上げる訳ね」 「けーねさん!けーさつさん!」 「あら、あいずはとどいたのね」 「むきゅ、これでたくさんのわるいゆっくりもなんとかなるわ」 「いなかもののおのぼりさんにはおもいしらせないとね」 「どぉゆぅことなのぉぉぉぉ」 突如現れた人間に騒ぎ出す山のゆっくり。 それと同じくして、狼煙を上尾えたぱちゅりーとありすとことひめが大まりさの所に駆けつけた。 「まりさたちはにんげんに”しどう”をうけているんだよ」 「ほんらいならなにをされてもおかしくないのに、いろいろなことをおしえてくれてるんだよ」 「むきゅん、それに”おんぎ”をかんじるのはとうぜんのことよ」 「」 「つまりどすたちはばかなにんげんにだまされたわるいゆっくりなんだね」 人間にしたがっているゆっくりは悪いゆっくりという結論を出した山のゆっくり達。 こうなれば実力行使で目の前の人間と悪いゆっくりを永遠にゆっくりさせて自分達で思うままゆっくりしよう― と、この集団は考えた。 「みんな!このわるいゆっくりとはたけをひとりじめするにんげんさんをやっつけるよ!」 「・・・しかたないね」 士気を高めた山のゆっくりが少ない山のゆっくりに、その場に現れた人間2人に、雪崩のように襲い掛かった。 「れみりゃ!ふらん!」 「うーうー、わるいゆっくり、ごはんー」 「わるいゆっくり、しね!」 大まりさが声を上げると2匹の捕食種が現れる。 「「「「「れみりゃだぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」 「「「「「ふらんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」」 予想外の天敵出現に前のゆっくりの速度が落ちる。 それに気付かないまま突進する後ろのゆっくり。 「なんでとまるのぉぉぉゆぶぇっ」 「おさないでね!ぜったいおさないでね!!!ゆびぃっ」 前と後ろのサンドイッチ。 自分達の重さで幾らかのゆっくりはつぶれてしまった。 元からほぼ無いような統制が乱れ、山のゆっくりは思うように進めない。 更にそこへと追い討ちが掛かる。 「ゆうか、いくよ」 「わかったわ」 ゆうかが種を、大まりさが茸をほおばっている。 その後来るものは勿論。 ゴォッ 2筋の光線が、ゆっくり達にとっては耳を裂かんばかりの音を立てて発射された。 人間を火傷させうるだけの火力を持った光が、正面に居た多くのゆっくりを炭にする。 「やべでぇぇぇぇぇ」 「どずのばがぁぁぁぁぁ」 「なんでごんなごどずるのぉぉぉ」 大まりさに向かって吐かれる呪詛のような言葉。 どのような気分でその言葉を聴いているのだろうか― 立ち向かってくる山のゆっくり達は”指導”してもらっている少数のゆっくりによって駆逐されていた。 また、逃げ出そうとするゆっくりはいつしか集まってきた村の人間達に捕らえられた。 (ごめんね、みんな・・・・・・) 大まりさの目には涙が浮かんでいた。 群の皆が忘れていたが、元々ドスであっただけにその顔を忘れる事は無い。 「…これで、良かったのか?」 「うん、それがまりさたちがえらんだみちだから」 「ゆっくりにも色々あるのね」 死んだもの、連れて行かれたものの無念を噛み締めるように大まりさは佇んでいた。 その背中を、人里の治安を守る2人はしみじみと見つめていた。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 村を襲撃する前の、春の山の群。 食べ物の管理も、すっきりの規制もあっさり無視し、 都合のいい時ばかり頼る多くのゆっくり達。 何匹か滅多に見ないゆっくりを引き込み、それぞれの特性を生かそうとするものの他のゆっくり達が邪魔をする。 この冬は何とか越せたがこのままでは全滅させてしまうだろう。 もしそうなれば今度は群の皆が人間の所へ襲いに行くよう頼みに来る事は目に見えている。 しかしこのドスは自分達が人間に叶わないだろうと考えていた。 人間は冬も動けて、沢山食べ物を手に入れていて、普通のゆっくりよりもずっと大きい。 これだけ揃っていて勝てる見込みがある筈がない。 だから。 ドスは決断をしたのだ。 群のゆっくりが気付かない程元いた場所から離れた後、先ほど言っていた事とは逆に山を降り始める。 連れてきたゆっくり達もそれに従い、遂に人里の前まで降りてきたのである。 さて、ドスは里の中に入らず、近くにいた村人に声を掛けた。 「ゆゆ、すみません、ここのえらいひととおはなししたいんだけど、おねがいできる?」 「え、あ、ああ、ちょっと待ってくれ」 普段と違う展開に戸惑いながら、男は寺子屋へ足を運んでいた。 大体は「ここのおさとはなしをさせてね!」とか「きょうていをむすびにきたよ!」とか 明らかに高圧的な態度で、ずけずけと乗り込んでくるというのがゆっくりに対するイメージだったのだ。 それがどうしたことか、大人しく「すみません」だとか「おはなししたい」と言うのである。 絶対起こらないような事に戸惑い、自分達を教育してくれた人里の知者・上白沢慧音に掛け合ってもらう事とした。 「さて、お前がドスまりさか。こんな所まで来て何用だ?」 「まりさたちはね、ほごをうけにきたんだよ」 「保護?」 「うん、まりさはどんなゆっくりでもゆっくりさせてあげたかったんだよ」 「さいしょはゆうかたちみたいにちゃんとはなしをきいてくれるゆっくりばかりだったの」 「むきゅ、でもどすのところにはじぶんかってなゆっくりがおおくきてしまったのよ」 「かってにすっきりしたりたべものをすきなだけたべたり、ぜんぜんゆっくりできなかったよ」 「さいしょはことひめがわるいことをするゆっくりをちゅういしてたんだけど、どんどんふえるうちにだれもきかなくなって」 「だからまりさはきめたの。ほんとうにゆっくりできるなかまといっしょに、にんげんさんにほごしてもらいたいって」 そう、このドス―大まりさは自分の群を見限ったのだ。 「…まりさ、と言ったな。それがどういう事か分かって言っているのか?」 「ゆっくりわかっているよ。むれをすてるということだよ」 「何故、群を捨てたのだ?」 「ゆっくりできるはずのゆっくりがこれいじょうゆっくりしていないのをみるのがいやだったんだよ」 自分が思い描いているゆっくりの姿。 誰もが食べ物に困る事無く、迷惑もかけず、そして平和に過ごせる事。 自分達の愚かしさで死なない事。 大まりさはそれを望んだ。 「まりさはどうなってもいいよ、でもほんとうにゆっくりできるみんなをほごしてほしいんだよ」 「………」 「まりさだけではここのみんなをゆっくりさせてあげられないよ。そんなまりさはどすでなくていい、どすよりちからのあるにんげんさんにみんなをゆっくりさせてあげてほしいよ」 他のゆっくりとは違う、自らを省みず仲間をゆっくりさせたいと望むその姿を、慧音はじっと見つめた。 その間、大まりさも目を逸らす事は無い。 暫くの沈黙の後、慧音は決断した。 「……駄目だ、私達はお前達を”保護”する事はできない」 「……だめ、なんだね…」 「だが」 そう。 「保護はしないが…共存できるように力は貸そう」 ゆっくりと人間の共存への道を歩む事を。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき ゆっくりから高圧的なものを除いてみました。 そろそろこれ位考えるドスが居てもいいかもしれないです。 虐待鬼意山とかなら速攻潰しそうなものでしょうけれど… 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり ゆっくり畑 益ゆっくりと害ゆっくり ゲスの行き着く先 つかれたまりさ 噂・ゲスの宿命
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※ゆっくりめーりんの設定はゆっくりいじめ系352 虐められるゆっくりの人の設定をお借りしています。 勝手にお借りして申し訳ありません。 今日もゆっくり達は、仲良くゆっくりめーりんを虐めていた。 「ゆっくりしないで! はやくご飯をとってきてよ!」 「ごはんとってこれないめーりんは本当にやくただずだよ! もうあいてにしないよ!」 「あなたってほんとうにさいていのくずね! とかい派のありすがいなか臭いあなたにずっとつきあってあげてるんだから早くごはんをもってきて!」 それぞれが好き放題に叫びながら飛び跳ね、めーりんを押し潰そうとしていた。 皮が丈夫なめーりんは決して潰れたりはしないが、四方八方から攻められ、体は激しく痛みを訴えている。 普通なら悲鳴を上げそうなところだが、ゆっくりでも珍しく喋れないめーりんはただみんなから一方的に攻められ続けた。 暴行が行われている草むらの片隅では、ゆっくりぱちゅりーが器用にページをめくりながら本を読んでいる。一度も、目を逸らすことはない。 普段通りの光景に、目を奪われる理由がなかった。 「はやく探してきてね!」 「みつかるまで戻ってこないでね!」 2匹掛かりで突き押され、めーりんは大きく吹き飛ばされる。 倒れためーりんに駆け寄るものはいない。そもそも暴行が終わればすぐに、ゆっくり達の中ではいないことになっている。 しばらく倒れたままだったが、ゆっくりと体を起こすと、めーりんはそのまま餌を探しに森へ入っていった。 目尻を下げ、終始、やせ我慢の笑みを浮かべていた。 樹の根本に多くの芋虫を見つけ、泣きそうな顔で口に咥えてゆっくり達の元へ持って行っためーりん。 もちろんめーりんに分けることなく、ゆっくり達は「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」と持ってきた芋虫を食べ尽くした。 ただ唯一、ありすだけは「とかい派にいもむしなんて、どうしてあなたはそんな最低なくずなの!」と罵りながら食べていた。 ご飯も食べ終わり上機嫌なゆっくり達に、めーりんは近寄っていく。ご飯を必死に探して疲れているめーりんだが、みんなと遊びたい気持ちが疲れた体を自然と動かす。 しかしゆっくり達にとって、めーりんは餌を手に入れたらもう用はなく、まるで汚いものを払うようにめーりんを追い遣った。 「きょうはどこでゆっくりする?」 「大きな木の下でみんなでゆっくりしよう!」 「むきゅー、本を読んでゆっくりする」 「わたしがみんなにとかい派のゆっくりの仕方をおしえてあげるわ!」 めーりんを放っておいて、ゆっくり達はみんな揃ってどこかへ行ってしまった。 空気が重くなる。 項垂れるように下を向いていためーりんだが、やがて顔を上げると、ゆっくり達とは反対方向へ進んでいく。 今日も、あそこへ行こう。 そう思いながら、元気に飛び跳ねていった。 大きな段差の目立つ道を、めーりんは飛び跳ね、たまに転がり落ちたりしながら進んでいく。 普通のゆっくりなら進めそうにない荒れ地も、頑丈なめーりんならどうにかなる。 そして最後の段差を飛び越えて森を抜けると、辺り一面に匂いを漂わせる花畑にたどり着いた。 何度も見ている風景だが、花好きのめーりんはいつも森を抜けた瞬間、目を輝かせて喜んでしまう。 「……」 森の方からやって来る赤い髪を見つけ、ゆっくりゆうかは思わずため息をついた。 ゆうかは、ゆっくりの中でも生まれつき植物を育てられる珍しい種族だ。 意図して歩けば土が耕せ、意図して念じれば口から種が出せる。 わざわざ狩りに行かなくても自給自足でき、その余裕がゆとりを産んだのか、育てている植物には愛でる為の植物まである変わり種だった。 そんなゆっくりゆうかだが、他のゆっくり達との仲は悪い、お互いに敵対している。 ゆうかは、見つけたらすぐに食料だと花畑や畑を荒らすゆっくりに憎悪を持ち。 ゆっくり達は、食料を独り占めしたがるゆうかに怒りを覚えていた。 せっかく育てた植物たちを一瞬で台無しにされては敵わず、ゆうかは森の奥や山奥に住んでいるものの、住処は巧妙に隠し、自身も危険を感じればすぐさま身を隠し、見つからないように注意していた。 そんなゆうかを、めーりんは数日前、餌を探している最中に偶然見つけていた。 油断したと、ゆうかは激しく後悔している。 ゆうかは近づいてくるめーりんを歓迎してやるつもりもなく、花畑の手入れを続けていく。 めーりんも慣れたもので、そんなゆうかの態度に微笑みながら、近くの樹にもたれかかった。 そこから見える4色のキャンバスが、めーりんの心をゆっくりさせてくれた。 後ろから感じる熱烈な視線に、ゆうかはげんなりしていた。 初めてここに来て以来、あの赤い髪のゆっくりはずっとここにやって来るが、そんなに暇なんだろうか? 初めに「他のゆっくりには話すな」と釘を刺しておいたが、それ以後も他のゆっくりはここには来ていないので、約束は守っているらしい。 1度も話した事がないため、ゆうかめーりんの真意が掴めないでいた。 手入れを終え、ゆうかは渋々めーりんへ近づいていく。 いつもは鬱陶しいので無視していたが、今日ぐらいは話をしてやろうか。そんな事を思いながら。 すると、めーりんは樹にもたれかかったまま眠っていた。 「……」 その幸せそうな顔に、ゆうかは怒る気も失せた。 めーりんの隣でゆうかも樹にもたれ掛かる。 「……」 そこから見える、花たちの喜んでいる姿。 心地よい風景に、寝てしまうのをどこか納得しながら、ゆうかはゆっくり過ごしていった。 ゆっくり達はゆっくりしながら話し合っていた。 内容は、最近のめーりんは虐めてもすぐに笑って気持ち悪い、なに? 死ぬの? という内容だった。 「あんなににこにこしてるなんて、ゆっくりできないよ!」 「それにえさを見つけてくるのがさいきんおくれてるよ! ゆっくりするなっておしえこまないと!」 「あんなさいていのクズがにこにこしているなんて、とかい派からみてもいじょうだわ! なにかりゆうがあるのよ!」 「むきゅ、ゆっくり原因をかいめいしましょう」 ゆっくり達のエサ探しも終わって、めーりんがいつも通りゆうかの花畑へ向かっていく。 今日のめーりんは、エサを探している時から終始ご機嫌だった。 一緒にいるゆっくり達に1度も虐められなかったのだ。 小さい頃、道ばたに1匹で泣いていためーりんを拾ってくれて以来、初めての事に、めーりんは人生でもっとも上機嫌になりながら、花畑へと向かっていった。 めーりんがまず目にしたのは、地面に横たわるゆうかの姿だった。 「むきゅー。ゆうかとつるんでいたなんてわからなかったわ」 「もうちょっとでゆっくりできなくなるところだったね!」 「あいつはほんとうにさいていのクズね! いなかものがいなかものと一緒にいるなんてさらにたちがわるいわ」 倒れているゆうかに、3匹はさらに攻撃を加えていく。 ゆちゅりーは後ろにいたうーパックに声をかけた。 「うー♪」 「むきゅ。運んでくれてありがとね。お礼にたくさん食べていっていいわよ」 「う~♪」 許可をもらって、うーパックはたくさんエサの見える花畑へ飛んでいく。 ゆうかの自慢の花畑は、今や何十匹というゆっくり達に荒らされていた。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」 「うめぇ! メッチャうめぇ!」 「うまい! もういっぽん!」 昨日まで元気に空へと伸びていた茎は、歯ごたえがいいとゆっくり達に噛み砕かれ、大きく開いていた花びらは甘いデザートと飲み込まれている。 愛でるなんて感情のないゆっくり達は、自分が先だと必死に口へ放り込んでいった。 めーりんがなぜにこにこしているのか原因を調べようとしたゆっくり達は、まずうーパックに、めーりんの後をつけるようにお願いした。 すると、ゆうかとめーりんが密会している事実が発覚する。 ゆうかがこの近くにいると知ったゆっくり達は、この近くにいた群れへその情報を売り、一緒になってゆうかの住処へと攻め込んだのだ。 元々捕食種なゆうかも抵抗したが、多勢に無勢。今や瀕死となって這いつくばっている。 ゆうかは後悔していた。 めーりんと勘違いして隠れなかった自分の迂闊さに、激しく後悔していた。 新たに感じた衝撃に、ゆうかの意識は途切れまぎれになる。 このまま殺されるのか……。 心が挫けかけたゆうかに、ふと森の出口で震えているめーりんの姿が映った。 突然こっちを見たゆうかに固まるめーりん。どうしたらいいのかわからない。 ゆうかはそんなめーりんを。 憎悪を込めた目で睨みつけた。 めーりんの心を罪悪感が蝕む。 ふと、そのまま動かないめーりんを見て、ゆうかは正気に返った。 話した事はないが、今まで何ども顔を合わせた仲だ。どういう性格かは、なんとなくわかっている。 一瞬、ここの場所をばらしたのかと思って睨み付けてしまったが、そんなことをするゆっくりじゃなかったと思い直した。 ゆうかは思う。 もしまたゆっくりできたら謝らないと……。 ……その時こそ、話せるかな。 「ゆっくりしね!」 頭上から聞こえた声と共に、ゆうかの体を激しい衝撃が襲う。 その一撃で、ゆうかの意識は遠のいていった。 「やったねまりさ! これでゆっくりできるね!」 「そうだねれいむ! いっしょにゆっくりしようね!」 「とかい派のありすもわすれちゃいやよ!」 喜び合う3匹。1匹だけ離れたゆちゅりーも笑顔で応える。 その様子が引き金となって、めーりんは飛び出していった。 「ゆ?」 飛び出してきたのがあのめーりんだと気づくと、ゆっくり達の雰囲気が一変した。 「……なに、あなた」 「……ちょうしにのってるなら、ゆっくりさせないよ」 睨まれても怖じ気づかず、めーりんはゆっくり達を見据える。 全力で、目の前のゆっくりまりさへ突撃した。 「うおっ!」 「まりさっ!?」 ゆっくり達の悲鳴が上がる。 「……っ!」 めーりんは生まれて以来、初めて浮かべた険しい形相で、ゆっくり達に立ち向かっていった。 「うーんしょ、うーんしょ……」 「むきゅー、むきゅー」 「ぱちゅりー、むりしなくてもだいじょうぶよ。ゆっくりすすんだらいいわ。とかい派はゆうがにこうどうするものよ!」 「ゆっくりがんばろうね!」 お互いに塞がった口でどうにか声を掛け合って進んでいく。 加えているのはゆっくりの角。 めーりんの厚い皮がどれぐらい伸びるかと思い、4匹は引き延ばし続けていた。 「……ッ!!」 めーりんの体が痙攣する。今までにない激痛に白目を向き始める。 「むきゅ、これぐらいがげんかいかも。けいれんしているわ」 「そうね! いなかもののさいていなクズじゃこれぐらいがせいいっぱいよね!」 「それじゃゆっくりうまくやろうね!」 体長が30センチほどだっためーりんが、凧型に2メートルほど伸びたところで、ゆっくり達は口を離し、戻らないように体で咥えていた先を踏んでおいた。 しばらくすれば、めーりんは2メートルの凧で固定され、二度と歩き回る事はできなくなるだろう。 めーりんを下敷きにして4匹がゆっくりしていると、うーパックがゆちゅりーのところへやって来た。 「うー♪」 「そう、こちらこそおつかれさま」 律儀に、別れの挨拶をしに来たらしい。 そのまま飛び去っていこうとしたうーパックに、ふと、ゆちゅりーは声をかけた。 「むきゅー、ごめんなさい。さいごのしごとをたのめるかしら」 「うー?」 うーパックに仕事の内容を伝える。 「うー♪」 了解したと返事をすると、うーパックはその場から飛び去り、しばらくしてまた戻ってきた。 「こっちこっち」 「うー♪」 ゆちゅりーに指示され、飛ぶ位置を変えていく。 指示通りの位置へたどり着いた事を確認すると、うーパックは中のものを落として飛び去っていった。 突然、響いた衝撃に意識を失いかけていためーりんの目が動く。 落ちてきたのは、ゆうかの死体だった。 「……っ!?」 「なかよしだったでしょ? あげるわ」 ゆちゅりーの声もめーりんの耳には入っていない。 歯を鳴らし、ただ置かれているゆうかの体に震えている。 めーりんの広がった皮へ、俯せになるようにゆうかは置かれている。 しかしその体が突然起き上がり、あの目で睨まれる姿がめーりんの脳裏に映っていた。 怖かった。 ゆうかの、憎悪の込められた目が怖かった。 恐怖の限界を超えためーりんは、完全に白目を向いて気を失う。 しかし、ゆうかのように死ぬことはない。 4匹にめーりんを連れて帰るつもりなどなかった、このままここへ放置していくつもりだ。 目が覚めれば動けないまま、めーりんの目の前にはゆうかの頭が待っているのだ。 めーりんはここで餓死するまで、恐怖に震える事だろう。 4匹の楽しげな声が辺りに響く。 まるで、ゆっくり出来ないめーりんを祝福しているようだった。 End ワンパターンという名のお約束展開。捻りのなさに俺が泣いた。 たぶん虐めた奴への報復虐待ネタは誰かが書くと思うので、あえてめーりん虐めで。 あの皮の破れないめーりんを限界まで引き延ばし、その上に親愛なゆっくりの死体を置いてやりたかった。 めーりんは、涙目が、可愛いな。 ゆっくりゆうかの設定は、151氏の不安定性突然変異?の設定を参考にさせてもらいました。 ありがとうございます。 なんだかあいつら生きててすっきり出来ないぞという人は、 別の人達が4匹に制裁する続きを書いてくれたのでそちらをどうぞ。 ゆっくりいじめ系368 ゆっくりメーリン 幽香×ゆっくり系7 ゆっくり後悔し続けてね! 幽香×ゆっくり系8 ゆっくりメーリン2 by 762 このSSに感想を付ける
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